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少し詳しく


業務用掃除機、カーペット洗浄機、高圧/スチーム洗浄機、水質浄化剤などを選ぶにあたって参考になる(かもしれない)少しだけ詳しいお話

レジオネラ菌対策


レジオネラ菌ってどんな菌?

レジオネラ菌写真

レジオネラ菌増殖のしくみ

温泉施設においてレジオネラ菌が多く生息する場所は、浴槽のお湯の中ではなく連結配管の中、貯湯槽、ろ過機等です。
レジオネラ菌は他の細菌とともにバイオフィルム(生物膜)を作り、その中で生息、増殖します。バイオフィルムが形成されるとその内側のレジオネラ菌に殺菌剤は効かなくなります。さらにバイオフィルムの細菌を餌とするアメーバ(原虫)がバイオフィルムに集まってきます。配管内のアメーバはゼラチン質状のヌタヌタしたものです。レジオネラ菌はアメーバの中で増殖を始め、バイオフィルムと一体となってコロニーを形成します。コロニーはある程度の大きさになると崩壊し、多量の菌が放出されます。
菌を含んだ湯がジャグジー、打たせ湯、シャワーなど霧状のエアロゾルになって人間の肺に取り込まれ、レジオネラ症発症の原因となります。

◆バイオフィルムの形成プロセス


細菌やバクテリアが配管やろ過機の内側に付着する。

バクテリアが細胞外多糖を分泌し、保護膜(バイオフィルム)が作られる。バイオフィルムの内側の菌に殺菌剤は効かない。

細菌を餌とするアメーバが集まってくる。

レジオネラ菌がアメーバに寄生してさらに増殖し、コロニーが形成される。

コロニーが爆発し大量の菌が水中に放出される



レジオネラ症

レジオネラ菌に感染した際の症状としては、症状の軽いポンティアック熱と死に至ることもあるレジオネラ肺炎があります。
ポンティアック熱はインフルエンザのような症状で時間が経てば治りますが、レジオネラ肺炎は2~10日の潜伏期間を経て高熱、咳、頭痛、筋肉痛、悪感、進行すると呼吸困難、下痢、意識障害が起こり、抵抗力の弱い老人や子供は死亡することもあります。

レジオネラ菌への対策

バイオフィルムの中にいるレジオネラ属菌に対しては、殺菌剤が浸透しないため普通の塩素剤では十分に殺菌ができません。
したがって重要なのは日常の塩素消毒に加えて、定期的に濾過器や貯湯槽、連結する配管全体を洗浄してバイオフィルムやアメーバのコロニーそのものを除去することなのです。


クリーンショップでは、日常のレジオネラ菌管理に適した「温泉カビ・苔・ヌメリ取り」と、配管やろ過機の洗浄作業に適した「ろ過機洗浄剤」を用意しています。用途に応じてお使いください。


《簡単にできるレジオネラ属菌対策》
月1回、「濾過器洗浄剤」で貯湯槽と連結する配管、濾過器の洗浄・殺菌をしてください。
また日常の管理として1日1回、入浴客の少ない時間帯に「温泉カビ苔ヌメリ取り」をお湯5トンあたり100cc~500cc入れてください。これはお湯の中のレジオネラ菌を殺菌するためです。さらに 「温泉カビ苔ヌメリ取り」をジョウロの底から1センチ入れ水で薄めて、洗面台を含む浴場内床全体に散布します。これにより浴槽のお湯のみならず浴場、配管、ろ過機などお湯の系統全てが清潔に保たれます。

参考:「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアルについて 厚生労働省

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