少し詳しく

業務用掃除機、カーペット洗浄機、高圧/スチーム洗浄機、水質浄化剤などを選ぶにあたって参考になる（かもしれない）少しだけ詳しいお話

無機系凝集剤と有機系凝集剤

凝集剤って何？

不特定多数の人間が利用するプールには、汗、整髪料、古い皮膚、化粧品などの不純物が持ち込まれます。そのためどの施設でも塩素剤を投入して水の殺菌消毒を行うともに、循環ろ過装置で水をろ過して循環させ、水の汚れを取り除きます。

ところが水中のひじょうに細かな粒子はろ過装置をそのまま通り抜けてしまい、ろ過されずにまた戻ってきます。
凝集剤は水中の微細粒子を、ろ過機に補足される程度の大きさの塊り（フロック）にする薬剤で、無機系凝集剤と有機系凝集剤があります。

無機系凝集剤

無機系凝集剤の中で代表的なものは、ＰＡＣ（ポリ塩化アルミニウム）と硫酸バンド（硫酸アルミニウム）です。
ＰＡＣ（ポリ塩化アルミニウム）は硫酸バンドに比べ凝集効果が高く、取扱いも容易で経済的なためひじょうに広く使われています。
水中の微細粒子はマイナスの電荷を帯び、マイナス同士のためお互いに反発しあって水中に浮遊しています。無機系凝集剤は水に溶けるとプラスの電荷を帯びています。
そのため微細粒子と凝集剤はマイナスとプラスでお互いにくっつきあって、粒子の塊り（フロック）を形成します。しかし無機系凝集剤によって作られたフロックは塊り自体が小さく、壊れやすいという性質があります。そのためさらに効果を高めるためには有機系凝集剤を併用します。

有機系凝集剤

有機系凝集剤（高分子凝集剤）は石油を主原料として作られた合成の薬品で、無機系凝集剤に比べてはるかに高い凝集効果があります。
有機系凝集剤は分子量が大きく、分子構造は長い糸状になっています。これが糊のように水中の浮遊物質や無機系凝集剤によって作られたフロックを絡め取り、さらに大きなフロックを作りだします。
有機系凝集剤は 無機系凝集剤と併用するとひじょうに高い凝集効果が得られ、殆どすべての微細粒子がろ過機に補足され、プールや浴場の水に高い透明度をもたらします。

アクアピル1は無機系凝集剤です。カプセルをヘアキャッチャーに入れておくだけで1週間効果が持続します。
アクアピル2、ピスシーナプロは有機系凝集剤です。148mlのカプセル12個入りのアクアピル2R（レギュラー）と、473mlのカプセル8個入りのアクアピル2J（ジャンボ）があり、カプセルをヘアキャッチャーに入れておくだけで1週間効果が持続します。